FabGene
慶應義塾大学田中浩也研究室がデジタルファブリケーション(=Fab)をテーマに掲げてから8年目にして初の個展となる「FabGene」展のために制作したフライヤー。 デジタルとフィジカルの2つの境界が融けあい、脈々と流れてきたFabの遺伝子を引き継ぐための展覧会に寄せて、反応と拡散の2つの変数によってもたらされる生体的なパターンである反応拡散系の波をグラフィックとして用いた。
【展示文章】
田中浩也研究室がデジタルファブリケーション(Fab)をテーマに掲げてから8年。
「デジタルとフィジカルを横断し、(ほぼ)あらゆるものを作る」というビジョンは、
個人の欲望や社会の課題と呼応しながら、さまざまなかたちで実現されてきました。

データ・モノ・コトを行き来しながら変化を続けるFabの営みは、
さながら生命の多様な進化のようにも感じられます。

技術としてのFabが社会に溶け込んだ今、
研究室で引き継がれたFabの遺伝子=「FabGene」を見つめ、
紐解き、次に進めるための展覧会を開催することにしました。

進化の最先端で脈動する4Dプリンティング。
遺伝子に刻まれ、今を規定するパーソナル/ソーシャルファブリケーション。
田中浩也研究室のこれからとこれまでが編まれた、またとない機会を是非ご覧ください。